Masao "Mike" Okamoto, AIA
アーキテクトの独り言ページ

Water と ワラ

ある日本からの旅行者が「アメリカ人はねぇ、水のことをウォーターなんて言わないよ。ワラって言うんだよ。」と知ったかぶりして、"Excuse me, ワラ, please!" とやると、"I beg your pardon?" とウェイターには伝わらない。「いかに外国人の訛りを取るか・・・」とのセミナーを受けた際、幼い頃から英語の音に触れてないと、耳そのものが聞き分けることができてないので、口の形を変えて発音しても限界が有るとのこと。つまりワラと聞こえているのは自分(または自分と同じ言語の人々)だけであって、その間違って聞こえている音をいくら真似ても正しい音にはならないとのことである。歯の隙間を通っていく風の感触、舌が上顎と摩擦する感触を信じて、自分の耳に聞こえる音と違う音を出す訓練をすれば良いとのこと。

このセミナーを受けたのは在米10年以上のフィリピン人、ロシア人、メキシコ人、中国人、そして日本人の私。一週間毎晩イギリス人の言語学の先生から矯正を受けたのだが、お互い自分の発音が一番正しいと思っていたようで、他の連中を嘲笑していたのだ。

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